地元の魅力再発見!! ~庄内ってどんなとこ?~
皆さんは地元についてどのくらい知っていますか?
生まれてからずっと地元に住み続けている人、進学や就職のタイミングで地元を離れた人、一度地元を離れたけれど戻ってきた人、など、地元との関わり方は人によって色々あるかと思います。
私自身は、東京の大学に進学の後、そのまま就職をしておよそ8年間地元を離れて暮らしておりましたが、現在は山形県の庄内地域にある地元に、いわゆるUターンで戻って暮らしています。
地方の中でも田舎に区別される私の地元。都会と比べると、利便性はなく、遊ぶところも少ない、学生の頃に旅行で数日都会に行ってその差を体感した時には、「この世の中はなんて不公平なんだ……」と驚愕した覚えがあります笑(少しオーバーに表現してしまいましたが^^;)
地元に対して、様々な感情を抱きながら過ごしてきましたが、都会暮らしを経て戻ってきた今、とても地元を好きだと感じています。
しかし、考えてみると、地元のことってそれほど詳しくないな……^^;
このように思った私は、よし!じっくり調べて、まとめてみよう!!
と決心しました💪
1.庄内地域ってどこのこと?
山形県は大きく4つの地域に区分されます。その中でも、庄内地域は、鶴岡・酒田を核とした2市3町で構成され、山形県の北西部に位置する、山と海に囲まれた広大な平野が広がる自然豊かな地域です。
面積は、2,405㎢で県土の約4分の1を占め、神奈川県や佐賀県とほぼ同じ面積を有しています。
2.庄内地域のエリア
鶴岡市
「出羽三山」、「サムライゆかりのシルク」、「北前船寄港地」の3つの日本遺産を有する城下町。
また、現在では当たり前とされている、学校給食の発祥の地であります。国内で初の「ユネスコ食文化創造都市」にも認定されています。
酒田市
最上川と日本海が出会う河口に位置し、北前船の寄港地として古くから栄えた港町。飛島という県内唯一の離島があるまちです。
豊かな土壌と日本海の海の幸に恵まれた日本有数の米どころで、庄内米や地酒も全国的に知られています。
三川町
庄内平野のほぼ中央に位置し、国道7号線三川バイパスをはじめとする国県道が縦横断している、交通の要衝となっているまちです。このため、町の西部地区には東北最大級の大型商業施設が集積しています。
庄内町
出羽三山のうちの1つをなす「月山」の山頂を有する町。その月山を水源とする、平成の名水百選「立谷沢川」と「最上川」の流域が広がり、清流が田を潤し、その恩恵を受ける庄内町はおいしいお米が作れる、お米のふるさとです。
遊佐町
町内には鳥海山を起源とする湧水や自噴井戸がたくさんあり、町外から多くの方が水汲みに訪れる町でもあります。
山形県のおでこ部分に位置しています。
3.庄内の魅力3選!!
豊かな自然
○県を代表する河川 最上川
松尾芭蕉が詠んだ有名な句にもその名前が出てくる最上川。流域面積が山形県面積の76%を占めています。
1県だけを流れる川としては日本で最長の、229kmの大河です。そのうち、約200kmは盆地と狭さく部が変化する地形に面しており、日本三大急流の1つに数えられる要因になっています。
川の全域でサケやアユが生息するほどのきれいな水質を保ち、豊かな河川環境をもたらしています。
そして、盆地と狭さく部の繰り返しは、四季折々の変化に富んだ美しい景観を作り出し、多くの文人、芸術家を引き付けました。
○山岳修験の聖地 出羽三山
主峰である月山(1,984m)を中心に、北に羽黒山(414m)、西南に湯殿山(1,500m)が連なる山。
羽黒山は現世の幸せを祈る山(現在)、月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去)、湯殿山は生まれ変わりを祈る山(未来)とされ、三山を巡ることは、死と再生を辿る「生まれかわりの旅」といわれてきました。
今世において悟りを開き、仏となって生きとし生けるものに救いの手をさしのべられる人間になること(即身成仏)を目的とする羽黒修験道の行場でもあります。
様々な景観が楽しめる温泉
山形県は全市町村に温泉が湧きだす、隠れた温泉王国。温泉街や日帰り温泉がたくさんあります。庄内地域にも多くの温泉がある中で、今回は代表して3つの温泉を紹介します。
海岸沿いにホテル・旅館が立ち並ぶ温泉リゾートです。露天風呂ではオーシャンビューやサンセットを眺めながら入れます。
さらに、夏は海水浴やマリンスポーツを楽しむことができ、海好きにはたまらないスポットだと思います。
また、サーフィン発祥の地ともいわれています。
川沿いに栄える温泉街です。その歴史は開湯1,000年を超え、春は桜、夏は鮎釣り、秋には鮭の遡上と四季によって様々な表情を見せる場所です。
○湯の台温泉鳥海山荘
鳥海山麓の標高500mにある、大自然に囲まれたロケーション抜群の温泉宿。
夏場は鳥海山登山のベースキャンプとして人気で、冬スキーの宿としても利用できます。
うんまい(おいしい)食べ物がいっぱい
○庄内米
つや姫・はえぬき・雪若丸などの代表的なブランドで知られる庄内米。
その歴史は8世紀から始まりました。明治以降には多くの民間育種家を輩出し、阿部亀治(庄内町出身)が育種した「亀の尾」は明治末から大正時代にかけて多く栽培され、日本水稲優良三大品種に数えられました。
「コシヒカリ」、「ササニシキ」、「はえぬき」なども、品種の血統をたどると「亀の尾」にいきあたります。
~なぜ庄内では盛んに米づくりがおこなわれているのか~
米づくりに適した場所の条件
ア.平らで広い水田がたくさんある
イ.たくさんの水がある(水不足にならない)
ウ.夏に多くの日照時間がある
エ.夏の昼と夜の温度差が大きい
○代表的な野菜・果物
・庄内砂丘メロン
日本海沿岸にある、遊佐町から鶴岡市にかけて広がる庄内砂丘で栽培されるメロンの総称です。
砂地特有の水はけの良い土壌と、日中の強い日差し、夜間の涼しさが生み出す寒暖の差がおいしいメロンを作る条件として挙げられます。
「アンデスメロン」が有名な品種。
形が整っており、お尻の部分の小さいものが上質なメロン。表皮の網目が細かく、均一に入っているものほど全体が熟れており、味や香りに優れます。
だだちゃとは、庄内地方の方言で「おやじ」「お父さん」という意味にあたります。
江戸時代から鶴岡市周辺の限られた地域で生産されてきた枝豆の在来種。月山赤川水系の扇状地で砂壌土が多く、透水性が良いため枝豆栽培に適している土地とされています。
「オルニチン」という美肌を維持する効果がある成分がシジミよりも多く含まれており、健康にも良い食材です。
○日本海の海の幸
山形県の県魚として制定されている魚。
川魚のヤマメと同じ親から産まれますが、川だけでなく、海に下り生活する魚がサクラマスです。しかし、春の訪れを告げるかのように桜が咲く頃に遡上し、生まれた川へ戻ります。
身が桜色に色づくことが名前の由来ともいわれています。
3月~5月が旬の時期です。
・岩ガキ
ブナの原生林で育まれたミネラルたっぷりの伏流水が海底から湧き出ており、プランクトンが豊富なことからふっくらと身の肥えたカキが育ちます。
漁獲するまで4年~10年もの年月をかけて成長させているようです。
6月~8月が旬。
・寒ダラ
庄内地方では寒の入り(1月6日ごろ)から節分までの「寒」の時期に獲れる真ダラのことを「寒ダラ」と呼びます。
産卵期を迎え、脂ののった鱈のオスには白子、メスにはタラコもお腹に詰まっています。
寒ダラの収穫を祝って、庄内の各地では寒鱈まつりと題して、「どんがら汁(いわゆるあら汁のこと。鱈の胴とガラをすべて鍋に入れて作る料理。)」が食べられるイベントも開催されます。
1月~2月が旬。
歴史情緒あふれるスポット
○山居倉庫
明治26年、旧藩主酒井家によって建てられた米保管倉庫。
建物は全部で12棟あり、その内の9棟は令和4年9月まで実際に米倉庫として使われておりました。
夏の高温防止のために植えられたケヤキ並木や、建物の屋根を二重にして湿気防止を施すなど、保管庫として機能面での工夫が感じ取れます。
敷地内にはお土産を買える観光物産館や、米歴史資料館も併設されています。
令和3年には国指定史跡に登録されました。
○サムライゆかりのシルク
明治維新の後、旧庄内藩主が刀を鍬に持ち替え、荒野を開拓し、日本最大の養蚕群を建設したのが松ケ岡開墾場。ここは、日本産業の近代化に貢献したジャパンシルク源流の地です。
平成元年に国指定史跡に認定され、現在はMATSUGAOKA CRAFT PARKという施設名で古い建物の雰囲気はそのままに、記念館やワークショップ、小売店などが立ち並んでいます。
○奥の細道
俳諧師である松尾芭蕉が、江戸から出発し、現在の東北と北陸の旅の記録をまとめた書が「奥の細道」です。
山形県内の各所でその足跡を感じることができますが、庄内地域の中では芭蕉が実際に最上川を舟で下り、降り立った地とされているのが庄内町の清川。
舟中で「五月雨をあつめて早し最上川」という句を詠んでいたともいわれています。最上川の舟下りは、最上地域の戸沢村で体験することができます。
まとめ
今回、私の地元である庄内地域の情報をまとめてみました。
調査している最中にも発見があり、自分が生まれ育ったまちが魅力的で素晴らしい場所なのだと再確認することができました。
しかし、まだまだ発見できていない魅力がたくさんあるはずです。
これからも更に地元を好きになるべく、調査を行っていきたいと思ってます!
皆さんもぜひ、地元について調べてみてはいかがでしょう?